このバージョンのヘルプはこれ以降更新されません。最新のヘルプは https://www.jmp.com/support/help/ja/15.2   からご覧いただけます。


この例では、射出成形工程によって製造された部品の収縮について調べます。「Design Experiment」フォルダにある「Thermoplastic.jmp」サンプルデータには、この実験で使用する原料(熱可塑性物質)の25個のバッチが一覧されています。各バッチについて、材料の比重抗張力を共変量として測定されています。3番目の共変量である「供給業者」もわかっています。
ここで調べたいのは、制御可能な因子である温度(型温)、速度(スクリューの速度)、時間(押している時間)が、収縮に及ぼす影響です。ただし、3つの共変量「比重」「抗張力」「供給業者」の影響についても調べるつもりです。リソースの都合で、実験回数は12に限られます。
1.
[ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Design Experiment」フォルダの「Thermoplastic.jmp」を開きます。
3.
「応答名」の欄の「Y」をダブルクリックして、「収縮」と入力します。
4.
「目標」の欄の[最大化]をダブルクリックして、[最小化]に変更します。
5.
[因子の追加]をクリックし、[共変量]を選択します。
6.
リストから「比重」「抗張力」「供給業者」を選択し、[OK]をクリックします。
7.
「N個の因子を追加」の右側のボックスに「3」と入力します。
9.
連続変数の因子の名前を、それぞれ「温度」「速度」「時間」に変更します。
図5.62 「応答」および「因子」アウトライン
10.
[続行]をクリックします。
11.
「実験の回数」の横に「12」と入力します。
メモ: 乱数シード値(第 12 步)と開始点の数(第 13 步)を設定すると、以下の数値例と同じ結果が得られます。同じ結果でなくても良い場合は、これらの手順は不要です。
12.
(オプション)「カスタム計画」の赤い三角ボタンのメニューから[乱数シード値の設定]を選択し、「84951」と入力して[OK]をクリックします。
13.
(オプション)「カスタム計画」の赤い三角ボタンのメニューから[開始点の数]を選択し、「40」と入力して[OK]をクリックします。
14.
[計画の作成]をクリックします。
図5.63 実験数が12の最適計画
1.
図5.64 相関のカラーマップ
主効果に相当する7つの項が、カラーマップの左上に表示されます。7つの項が直交に近いことに注目してください。相関の絶対値が最も大きいのは、「抗張力」「供給業者2」の相関です。ただし、この相関の絶対値、約0.43は、与えられているデータの共変量の値から求めたものです。(相関のカラーマップは、JMPのデフォルトの色を使用しています。)