このバージョンのヘルプはこれ以降更新されません。最新のヘルプは https://www.jmp.com/support/help/ja/15.2   からご覧いただけます。


1.
[ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Drug.jmp」を開きます。
3.
「y」を選択し、[Y]をクリックします。
4.
「薬剤」を選択し、[追加]をクリックします。
5.
[実行]をクリックします。
この例の「薬剤」は名義尺度の列であり、「a」「d」「f」という3つの値があります。「モデルのあてはめ」の「標準最小2乗」は、この「薬剤」の列を1、0、−1という数値をもつダミー変数に変換して、線形モデルをあてはめます。この例における線形モデルのモデル式は、次のようになります。
yiは、第i行における、応答の観測値。
x1iは、第i行における、1番目のダミー変数の値。
x2iは、第i行における、2番目のダミー変数の値。
β0β1β2はそれぞれ、切片パラメータ、1番目のダミー変数に対する係数パラメータ、2番目のダミー変数に対する係数パラメータ。
εiは独立した正規分布に従う誤差項。
1番目のダミー変数x1は、 「薬剤」=aの場合は1とし、「薬剤」=dの場合は0とし、「薬剤」=fの場合は−1とします。
2番目のダミー変数x2は、次のような値を取ります。
これらの式を、βiについて解くと、次のようになります。
「てこ比プロット」と「最小2乗平均表」は、「薬剤」に対する「てこ比プロット」と「最小2乗平均表」です。「Drug.jmp」の「パラメータ推定値」と「効果の検定」は、「薬剤」データの一元配置分析の「パラメータ推定値」レポートと「効果の検定」レポートです。
図4.1 「てこ比プロット」と「最小2乗平均表」
図4.2 「Drug.jmp」の「パラメータ推定値」と「効果の検定」
[最小2乗平均の対比]を使って、「薬剤」効果をさらに詳しく分析しましょう。
1.
「薬剤」のタイトルバーにある赤い三角ボタンをクリックし、[最小2乗平均の対比]を選択します。
2.
「a」「d」の平均を「f」と比較する対比を作成するため、「a」「d」のプラス記号、および、「f」のマイナス記号をクリックしてください(薬剤実験の対比の例)。
3.
[完了]をクリックします。
図4.3 薬剤実験の対比の例
「対比」レポートを見ると、薬剤「f」の平均は、それ以外の2つの薬剤の平均をさらに平均した値と有意に異なります。