このバージョンのヘルプはこれ以降更新されません。最新のヘルプは https://www.jmp.com/support/help/ja/15.2   からご覧いただけます。


名前空間とは、一意の名前およびそれに対応する値の集まりです。名前空間への参照を変数に格納できます。JMPには名前空間マップが1つしかないので、名前空間の名前はグローバルです。名前空間参照は、オブジェクトを参照する他の変数と同様の変数です。それぞれの適用範囲または名前空間の中で一意でなければなりません。名前空間のメンバーは、:スコープ演算子を使って参照されます。たとえばmy_namespace:xは、my_namespaceという名前空間の中のxという名前のオブジェクトを参照します。独自の名前空間の作成方法および管理方法については、第 “ユーザ定義による名前空間の関数”を参照してください。名前空間は、異なるスクリプト間での名前の競合を回避するのに特に便利です。
nsref = New Namespace( <"nsname">, <{ name = expr, ... }> );
これは、nsnameという新しい名前空間を作成し、その名前空間への参照を戻します。引数はすべてオプションです。
nsnameは、名前空間名の内部グローバルリストに格納される名前空間の名前です。nsnameは、スコープ変数の接頭辞としても使用できます。この関数は名前空間への参照を戻します。また、スコープ変数参照の接頭辞としても使用できます。nsnameを指定しなかった場合、名前空間が匿名となり、JMPによって作成された一意の名前が付けられます。Show Namespace()は、すべての名前空間とそれらの名前(指定名/匿名に関わらず)を表示します。
重要: nsnameで指定した名前の名前空間がすでに存在する場合は、それが上書きされます。つまり、スクリプトの開発時に、名前空間をクリアまたは削除しなくても、スクリプトを変更して再実行できます。間違って上書きしてしまうのを避けるには、匿名の名前空間を使用するか、または、次のようにして、特定の名前空間がすでに存在しているかどうかを確認します。
If( !Namespace Exists( "nsname" ), New Namespace( "nsname" ) );
nsref = Namespace( "nsname" | nsref);
メモ: Namespace()はすでに存在する名前空間への参照を戻します。新しい名前空間は作成しません。
b = Is Namespace( nsref );
nsrefが名前空間の場合は1)、そうでない場合は0)を戻します。
b = As Scoped( "nsname", var_name);
nsname:var_name;
As Scoped()はスコープ参照の関数形です。この関数は、指定の適用範囲にある指定の変数への参照を戻します。
b = Namespace Exists( "nsname" );
nsnameがグローバル名前空間のリスト内に存在する場合は1)、そうでない場合は0)を戻します。
Show Namespaces();
グローバル名前空間のリストに含まれるすべての名前空間の中身を表示します。名前空間は、New Namespace関数またはNamespace関数のどちらかを使って参照されるまで表示されません。
名前空間へのメッセージに、ユーザ定義の名前空間参照に対応するメッセージの定義を示します。
var_nameが名前空間内に存在すれば1、そうでなければ0を戻す。
名前空間内の変数を削除するには、<<Removeを使用します。この表の<<Removeの項目を参照してください。
名前空間内のvar_nameに含まれている式を、評価せずに戻す。
指定の式(expr)を含む指定の名前の変数(var_name)を、名前空間に挿入する。
名前空間内のすべての変数をロックし、変数が追加または削除されるのを防ぐ。<<Unlockは、名前空間の変数すべてのロックを解除します。
次に示すものはすべて、nsrefという参照を持つnsnameという名前の名前空間にある、bという名前の変数への参照です。
nsref:b
nsname:b
"nsname":b
nsref["b"]
nsref<<Get Value("b") // 右辺値として使用される
New Namespace関数によって作成される匿名の名前を使用する
Include関数には別のオプション(New Context)があります。これは名前空間を作成し、インクルードされたスクリプトをその中で実行します。この名前空間は匿名で、親スクリプトの名前空間から独立しています。
Include("file.jsl", <<New Context);
この匿名の名前空間は、Hereを使って参照できます。
Include("file.jsl", <<New Context, <<Names Default To Here);
Include関数の詳細については、第 “Include”を参照してください。
new_emp = New Namespace(
	{name_string = "Hello, *NAME*!",
 
	print_greeting = Function( {a},
		Print( Substitute( new_emp:name_string, "*NAME*", Char( a ) ) )
	)}
);
new_emp:print_greeting( 6 );
If( !Namespace Exists( "complex" ),
	New Namespace(
		"complex"
	);
	complex:makec = Function( {a, b},
		Eval List( {a, b} )
	);
	complex:addc = Function( {a, b}, a + b );
	complex:subtractc = Function( {a, b}, a - b );
	complex:multiplyc = Function( {a, b},
		Eval List( {a[1] :* b[1] - a[2] :* b[2], a[1] :* b[2] + a[2] :* b[1]} )
	);
	complex:dividec = Function( {a, b},
		d = b[1] ^ 2 + b[2] ^ 2;
		Eval List(
			{a[1] :* b[1] - a[2] :* b[2] / d, a[2] :* b[1] - a[1] :* b[2] / d}
		);
	);
	complex:charc = Function( {a},
		Char( a[1] ) || "+" || Char( a[2] ) || "i"
	);
);
Namespace( "complex" ) << Lock;
c1 = complex:makec( 3, 4 );
c2 = complex:makec( 5, 6 );
cadd = complex:addc( c1, c2 ); // {8, 10}を戻す
csum = complex:subtractc( c1, c2 ); // {-2, -2}を戻す
cmul = complex:multiplyc( c1, c2 ); // {-9, 38}を戻す
cdiv = complex:dividec( c1, c2 ); // {14.6065573770492, 19.7049180327869}を戻す
Show( complex:charc( c1 ) ); // complex:char(c1) = "3+4i";を戻す
cm1 = complex:makec( [1, 2, 3], [4, 5, 6] ); // {[1, 2, 3], [4, 5, 6]}を戻す