このバージョンのヘルプはこれ以降更新されません。最新のヘルプは https://www.jmp.com/support/help/ja/15.2   からご覧いただけます。


ここでは、「SeriesP.jmp」サンプルデータを使用して時系列分析を行います。まず、時間IDに適した新しい列を作成します。
1.
[ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Time Series」フォルダにある「SeriesP.jmp」を開きます。
「SeriesP.jmp」データテーブルには、応答を観測した期間を表す「年」列と「四半期」列があります。しかし、「時系列」プラットフォームのX軸には、等間隔で並んだ一意の時点を含む1つの列しか使えません。[時間ID]を指定しない場合は、自動的に行番号で代用されます。行番号では期間がわかりにくいため、「年」「四半期」を使って時間ID列を作成しましょう。
2.
[列]>[列の新規作成]を選択します。「列名」ボックスに、「年.四半期」と入力します。
4.
「年」を選択し、プラス記号をクリックします。
5.
「四半期」を選択し、除算記号をクリックします。「4」と入力し、Enterキーを押します。
6.
[OK]をクリックします。
図16.16 列の新規作成
7.
[OK]をクリックします。
2.
「国内総生産」を選択し、[Y, 時系列]をクリックします。
3.
「年.四半期」を選択し、[X, 時間ID]をクリックします。
4.
[OK]をクリックします。
図16.17 「SeriesP.jmp」の「時系列」レポート
6.
季節性のない差分の次数を「1」に設定し、[推定]をクリックします。
図16.18 「SeriesP.jmp」の「差分」レポート
7.
「時系列 国内総生産」の赤い三角ボタンをクリックし、[平滑化法モデル]>[線形指数平滑化法]を選択します。
8.
[推定]をクリックします。
9.
「時系列 国内総生産」の赤い三角ボタンをクリックし、[複数のARIMAモデル]を選択します。このオプションでは、(p,d,q)(P,D,Q)の値範囲で複数のARIMAモデルをあてはめることができます。
差分のレポートから、ラグ1の差分が適切だと考えられるため、差分の次数dを1に固定します。それには、範囲を1~1に設定します。
移動平均次数qを0~1に設定します。
メモ: ほとんどの場合、pqには小さな値を指定しただけで十分です。
図16.19 「複数のARIMAモデル」の指定ウィンドウ
11.
[推定]をクリックします。
図16.20 モデルの比較
図16.21 ARIMA(0,1,0)のモデルレポート