このバージョンのヘルプはこれ以降更新されません。最新のヘルプは https://www.jmp.com/support/help/ja/15.2   からご覧いただけます。


このオプションを実行すると、「累積イベント数」グラフに区分モデルの結果が追加されます。青い縦の点線は、フェーズ間の境界を示します。また、このオプションを選択すると、「モデルリスト」も更新されます。「累積イベント数」グラフと「モデルリスト」レポートでは、「TurbineEngineDesign1.jmp」のデータに、Crow-AMSAAモデルと、区分Weibull-NHPPモデルをあてはめています。「モデルリスト」レポートには、両モデルのモデル選択規準が示されています。
図10.17 「累積イベント数」グラフと「モデルリスト」レポート
図10.18 「区分Weibull-NHPP」レポート
[区分Weibull-NHPP]オプションを選択すると、デフォルトで「平均故障間隔」グラフと「推定値」レポートが表示されます(「区分Weibull-NHPP」レポート)。データの形式が、[イベントまでの時間の形式]である場合、このグラフの両軸には、対数スケールが使われます。このグラフの詳細は、第 “「平均故障間隔」グラフ”を参照してください。
「推定値」レポートには、モデルパラメータの推定値が表示されます。ただし、λの推定値は、最初のフェーズにおける推定値しか表示されません。区分モデルでは、「累積イベント数の関数は、フェーズの境界においても連続である」という制約が課せられています。この制約によって、最初のフェーズにおけるλと、各フェーズにおけるβから、各フェーズのλは一意に決められます。
区分モデルの推定値・標準誤差・信頼区間でも、単純なCrow-AMSAAモデルと同じように、最尤推定の枠組みが使われます。詳細は、第 “Crow-AMSAAモデルのパラメータ推定値”を参照してください。この節で説明したような区分モデルに基づき、累積イベント数に関する制約のもとで、追加のパラメータが最尤推定されます。
区分モデルにおいては、平均故障間隔と強度は、フェーズの境界において不連続です。しかし、プロファイルにおいて、デフォルトの解像度では、その不連続性が正確には描画されていないかもしれません。「平均故障間隔プロファイル」と「強度プロファイル」において、フェーズの境界における曲線は、ほぼ垂直ながらやや傾斜しています (プロファイルを参照)。このようなフェーズの境界部分の数値結果は、正確ではないので、推定結果として用いないでください。なお、これらの部分を、より正確に描画するために、曲線を描くポイントを増やすことができます。それには、Ctrlキーを押しながらプロファイル内をクリックし、ダイアログが開いたら、「プロット点の数」に大きい値を入力してください (「因子設定」ウィンドウでは「プロット点の数」を「500」に指定しています)。
図10.19 プロファイル
図10.20 「因子設定」ウィンドウ