公開日: 04/01/2021

要約統計量の表を作成する

Summaryコマンドは、ユーザが選択したグループ化列に基づいて、要約統計量から成る新しいテーブルを作成します。Summaryは、データテーブルの要約統計量を求めてグローバル変数に格納するSummarizeとは異なるので、注意が必要です。要約統計量をグローバル変数に格納するを参照してください。

summDt = dt << Summary(
	Group( groupingColumns ),
	Subgroup( subGroupColumn ),
	Statistic( columns ),// 統計量は、Mean(平均)、Min(最小値)、Max(最大値)、Std Dev(標準偏差)など
	Output Table Name( newName ) );

次の例は、年齢別の平均身長と平均体重の列、年齢別の最大身長と最小体重の列を含めた新しいデータテーブルを作成します。

dt = Open( "$SAMPLE_DATA/Big Class.jmp" );
summDt = dt << Summary(
	Group( :年齢 ),
	Mean( :Name("身長(インチ)"), :Name("体重(ポンド)") ), Max( :Name("身長(インチ)") ), Min( :Name("体重(ポンド)") ),
	Output Table Name( "身長・体重の表" ) );

ヒント: Output Table Nameは、引用符付き文字列、または文字列を含んだ変数をとることができます。

デフォルトでは、要約テーブルは元のデータテーブルにリンクしています。元のデータテーブルとリンクしていない要約を作成したいときは、Summaryメッセージに次のオプションを追加します。

dt = Open( "$SAMPLE_DATA/Big Class.jmp" );
summDt = dt << Summary( Group( :年齢 ), Mean( :Name("身長(インチ)") ),
	Link to Original Data Table( 0 )
);

グループ変数の水準ごとの統計量に加え、全体に対する統計量を出力データテーブルに含めることもできます。また、グループ変数の各水準の要約行をデータテーブルの末尾に追加することも可能です。全体の統計量を追加するには、次のオプションをSummaryメッセージに追加します。

dt = Open( "$SAMPLE_DATA/Big Class.jmp" );
summDt = dt << Summary( Group( :年齢 ), Mean( :Name("身長(インチ)") ),
	Include marginal statistics
);

統計量の列名の形式は、statistics column name format()を使用して指定できます。表9.2は、オプションと例を示します。

表9.2 統計量の列名の表示形式オプションと例

オプション

stat (column)

平均(利益($M))

column

利益($M)

stat of column

利益($M)の平均

column stat

利益($M) 平均

たとえば、次のようなオプションをSummaryメッセージに追加します。

dt = Open( "$SAMPLE_DATA/Big Class.jmp" );
summDt = dt << Summary( Group( :年齢 ), Mean( :Name("身長(インチ)") ),
	statistics column name format( "stat of column" )
);

[身長(インチ)]の統計量の列は[身長(インチ)の平均]という名前になります。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).