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公開日: 11/25/2021

固定効果のブロック因子がある計画

固定効果のブロック因子も含めるスクリーニング計画において、従来のスクリーニング計画では、ブロックのサイズを2のべき乗にする必要がありました。「カスタム計画」プラットフォームでスクリーニング計画を作成する場合、ブロックサイズを任意のものにできます。

ここで、3つの因子について調べたいとします。1日に実施できる試行は3回だけで、日によってかなりの変動があることが予想されます。そのため、数日間にわたる実験を、日ごとのブロックに分ける必要があります。また、この調査では、すべての2因子間交互作用を推定したいと考えています。この例では、1ブロックあたり3回の実験を行う計画を作成します。

1. [実験計画(DOE)]>[カスタム計画]を選択します。

2. 「因子」アウトラインで、「N個の因子を追加」の横のボックスに「3」と入力します。

3. [因子の追加]>[連続変数]を選択します。

4. [因子の追加]>[ブロック]>[ブロックあたり3実験]を選択します。

ブロック因子「X4」「値」の下には、水準が1つしかありません。これは、この時点ではまだ全体の実験回数が不明なためです。

図5.21 「因子」アウトラインに表示されたX4の1つのブロック 

Factors Outline Showing One Block for X4

5. [続行]をクリックします。

図5.22 「因子」アウトラインに表示されたX4の3つのブロック 

Factors Outline Showing Three Blocks for X4

「デフォルト」の全体の実験回数をブロックあたりの実験回数で割った適切なブロック数が、「因子」アウトラインに表示されます。この例では、デフォルトの標本サイズは9であるため、ブロックが3つ必要です。そのため、「因子」アウトラインの「X4」の値が3つになりました。これは、ブロックが3つあることを示します。

メモ: 別の実験回数を指定した場合、「因子」アウトラインには、そのブロック因子に適した数が表示されます。

6. 「因子」アウトラインで、3つの連続尺度の因子「X1」「X2」「X3」を選択します。

7. 「モデル」アウトラインで[交互作用]>[2次]を選択します。

図5.23 「因子」アウトラインに表示されたX4の6つのブロック 

Factors Outline Showing Six Blocks for X4

「実験の回数」パネルの[デフォルト値]が18になっています。「因子」アウトラインの「X4」には6つの値が表示されています。これは、ブロックが6つあることを示します。

メモ: 乱数シード値(ステップ8)と開始点の数(ステップ9)を設定すると、以下の数値例と同じ実験設定が得られます。同じ実験設定でなくても良い場合は、これらの手順は不要です。

8. (オプション)「カスタム計画」の赤い三角ボタンをクリックし、[乱数シード値の設定]を選択します。次に、「12345」と入力して[OK]をクリックします。

9. (オプション)「カスタム計画」の赤い三角ボタンのメニューから[開始点の数]を選択し、「5」と入力して[OK]をクリックします。

10. [計画の作成]をクリックします。

図5.24 固定ブロック計画 

Fixed Block Design

「計画」アウトラインのブロック因子「X4」に注目してください。6つのブロック因子が表示されています。実験を実施する際、1日に3つずつ試行を行います。たとえば、X4 = 1の試行を1日目に、X4 = 2の試行を2日目に実施する、という具合です。そのため、計画のデータテーブルでは、ブロック内で実験をランダム化するとよいでしょう。「出力オプション」パネルの「実験の順序」で、[ブロック内でランダム化]がデフォルトで選択されていることを確認してください。

11. [テーブルの作成]をクリックします。

図5.25 固定ブロック計画の計画テーブル 

Design Table for Fixed Block Design

計画のデータテーブルにおいて各行は各日の実験ごとにグループ化されています。この計画では、ブロック効果、すべての主効果、および2因子間交互作用を推定することができます。

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