信頼性/生存時間分析 > 劣化データ分析 > 「劣化データ分析」レポート
公開日: 11/25/2021

「劣化データ分析」レポート

[反復測定劣化]と[破壊劣化]の手法では、デフォルトの線形モデルをあてはめた結果が最初に表示されます。このデフォルトのモデルは、図7.4の「モデルの指定」アウトラインのように、応答変数と時間のあいだに、ユニットごとに別々の切片と傾きをもつ線形式を仮定しています。このデフォルトのモデルは、「システムID」変数の値ごとに、別々の切片と傾きを仮定しています。なお、X変数だけを指定した場合は、X変数の水準ごとに、別々の切片と傾きを仮定します。一方、[安定性試験]の手法では、3つの線形モデルをあてはめます。

図7.4 変換のアウトラインが表示された最初の「反復測定劣化」レポート 

Initial Repeated Measures Degradation Report with Transformation Outlines Open

この例を再現するには、「劣化データ分析」プラットフォームの例を参照してください。

[反復測定劣化]・[破壊劣化]・[安定性試験]のレポートは、次のような要素で構成されています。

重ね合わせ

[時間]に対して[Y, 目的変数]をプロットした重ね合わせプロット。この例では、「時間」に対して「電流」がプロットされています。重ね合わせプロットの赤い三角ボタンのメニューから[推定値の保存]オプションを選択すると、すべてのユニットの傾きと切片の推定値を含む新しいデータテーブルが作成されます。

モデルの指定

モデルを指定して、そのモデルのレポートを生成できます。モデルの指定を参照してください。([反復測定劣化]手法と[破壊劣化]手法のみ)

「安定性試験」アウトライン

[安定性試験]手法を選択すると、3つの線形モデルを比較し、有効期間を予測する分析が実行されます。安定性試験を参照してください。([安定性試験]手法のみ)

レポート

[安定性試験]を選んだときは、3つの線形モデルに対する分析結果が表示されます。安定性試験を参照してください。(このレポートは[安定性試験]手法を選んだときはデフォルトで表示されます。[反復測定劣化]と[破壊劣化]の手法では、[現モデルのレポートを生成]をクリックすると、現在のモデルに対するレポートが表示されます。)

タブのレポート

残差プロット

「残差プロット」タブには、すべてのユニットの残差を重ね合わせた残差プロット、および、ユニットごとに別々に描いた残差プロットが描かれます。赤い三角ボタンのメニューには、次のようなオプションがあります。

残差の保存

現在のモデルの残差を新しいデータテーブルに保存します。

点をずらす

時間の方向に点をランダムにずらします。多数の点が混み合っている場合にデータをわかりやすく表示でき、便利です。

グループごとにずらす

グループを区別できるようにグループ間に隙間を入れます。このオプションは、プラットフォームの起動ウィンドウでX変数を指定した場合のみ表示されます。

点をずらす幅

点をずらす幅やグループごとにずらす幅を変更できます。このオプションは、[点をずらす]が選択されている場合のみ表示されます。

逆推定

「逆推定」タブでは、Y変数が特定の値に達する時間を予測できます。逆推定を参照してください。

予測グラフ

「予測グラフ」タブでは、特定の「時間」の値に対する、Y変数の値を予測できます。予測グラフを参照してください。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).