「最小2乗法によるあてはめ」レポートの[逆推定]オプションを使用すると、応答変数の値から、説明変数の値を推測できます。逆推定は、較正(calibration)と呼ばれることもあります。
なお、説明変数が複数ある場合は、応答変数の値に加えて、他の説明変数の値も指定する必要があります。レポートには、逆推定の点推定値だけではなく、信頼区間も求められます。信頼区間としては、応答の期待値(平均)に対応した信頼区間、個別の応答値に対応した信頼区間のいずれかを選択できます。例として、逆推定の例を参照してください。
モデルに複数の説明変数があるときも、逆推定を行えます。その場合は、他の説明変数の値を指定してください。たとえば、応答変数が酸素摂取量、説明変数が脈拍数と走行時間の回帰モデルにおいて、脈拍数が60である条件での酸素摂取量が50となる走行時間を逆推定できます。男性と女性などのグループ別に逆推定を行うこともできます。これらの条件は、[逆推定]オプションを選択すると呼び出される「逆推定」ウィンドウで設定してください。
「逆推定」ウィンドウの左側には、説明変数のリストが表示されます連続尺度の説明変数は、最初は平均値となっています。名義尺度や順序尺度の説明変数は、最初の水準となっています。予測したい説明変数は、これらの最初に設定されている数値を削除して、欠測値にしてください。また、逆推定したい変数以外の説明変数に関して、最初と異なる値を指定したい場合には、設定を変更してください。ウィンドウの右側のテキストボックスに、応答変数の値を入力します。例として、複数の説明変数がある場合の逆推定の例を参照してください。
メモ: 逆推定の信頼区間が、一方が無限大となり片側しか求まらなかったり、両方とも無限大になったりすることがあります。技術的な詳細については、逆推定の信頼限界を参照してください。