このバージョンのヘルプはこれ以降更新されません。最新のヘルプは https://www.jmp.com/support/help/ja/15.2   からご覧いただけます。


この例では、「Big Class.jmp」サンプルデータテーブルを使用して、 「年齢」を因子、「体重(ポンド)」を応答変数とした一元配置分析を行います。そして、各ペアの平均を、t検定で比較します。
1.
[ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Big Class.jmp」を開きます。
3.
「体重(ポンド)」を選択し、[Y, 目的変数]をクリックします。
4.
「年齢」を選択し、[X, 説明変数]をクリックします。
5.
[OK]をクリックします。
6.
赤い三角ボタンをクリックし、メニューから[平均の比較]>[各ペア,Studentのt検定]を選択します。
図6.15 [各ペア,Studentのt検定]の比較円の例
平均の差に対する検定が統計的に有意になるのは、観測された平均の差が、検定が有意となる差よりも大きい場合です。この「検定が有意となる差」を、LSD(Least Significant Diference; 最小有意差)と呼びます。LSDはStudentのt検定だけでなく、他の検定でも同じような働きをします。比較円のグラフでは、2つの円の中心間の距離が、観測された平均の差を表します。一方、LSDは、2つの円の交角が直角となる場合の中心間の距離です。
図6.16 「Studentのt検定を使ったペアごとの比較」レポートの例
「Studentのt検定を使ったペアごとの比較」レポートの例の先頭に表示されている行列は、観測された平均の差の絶対値から、LSD(最小有意差; 検定が有意となる差)を引いたものです。値が正の場合、観測された平均の差がLSDよりも大きいことを意味していますので、2つの平均には有意差があると結論できます。