このバージョンのヘルプはこれ以降更新されません。最新のヘルプは https://www.jmp.com/support/help/ja/15.2   からご覧いただけます。


一般化回帰モデルに含める説明変数の検討
この節では、一般化回帰モデルのあてはめを行います。この節の手順を省略するには、「Tablet Production.jmp」データテーブルの「一般化回帰」スクリプトの横の緑の三角ボタンをクリックし、モデルを作成してください。
1.
[ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Tablet Production.jmp」を開きます。
3.
「溶出」を選択し、[Y]をクリックします。
4.
「粉砕時間」から「噴霧器圧力」までを選択し、[追加]をクリックします。
5.
「手法」のメニューから[一般化回帰]を選択します。
6.
[実行]をクリックします。
7.
「モデルの設定」パネルで[実行]をクリックします。
図10.12 適応型Lassoに基づくモデル
「適応型Lasso(検証法: AICc )」レポートのパラメータ推定値を見てみましょう。パラメータ推定値がゼロでないものは、「粉砕時間」「スクリーンサイズ」「攪拌時間」「攪拌速度」「圧縮機」「滑沢剤の粘度」、および「噴霧量」で、これらが「溶出」に関係している可能性があります。
モデルの縮小に進む前に、「Tablet Production.jmp」データテーブルで、列が選択されていないことを確認します。列が選択されたままだと、後述の手順1でも選択された状態になります。列の選択を解除しておくと、誤ってゼロの項の列を含めてしまうことが避けられます。
この節の手順を省略するには、「Tablet Production.jmp」データテーブルの「一般化回帰 縮小モデル」スクリプトの横の緑の三角ボタンをクリックし、縮小モデルを作成してください。
1.
「適応型Lasso(検証法: AICc )」レポートの赤い三角ボタンをクリックし、[非ゼロの効果を使って再起動]を選択します。
2.
[実行]をクリックします。
3.
「モデルの設定」パネルで[実行]をクリックします。
図10.13 適応型Lassoによる縮小モデル
「攪拌速度」の信頼区間(「下側95%」)が、ゼロに非常に近くなっていることに注目してください。次に、シミュレーションによって、現在の推定値が真値であった場合、適応型Lassoを行うと「攪拌速度」の推定値がどれぐらいの割合でゼロになるかを調べてみましょう。
1.
「適応型Lasso(検証法: AICc )」レポートの赤い三角ボタンをクリックし、[列の保存]>[シミュレーション計算式の保存]を選択します。
「Tablet Production.jmp」データテーブルに、「溶出シミュレーション計算式」という新しい列が追加されます。
2.
(オプション)データテーブルの「列」パネルで、「溶出シミュレーション計算式」の右側にある+記号をクリックします。
図10.14 シミュレーション計算式
この計算式は、あてはめたモデルと「溶出」の分布に従って、各行の値をシミュレートします。「溶出」の分布は、標準偏差が約1.998の正規分布に従うと推定されています。
3.
[キャンセル]をクリックします。
5.
「標本数」に「300」と入力します。
「溶出」列を「溶出 シミュレーション計算式」列のシミュレーション値に置き換えて、分析を300回実行します。
6.
(オプション)「乱数シード値」に「123」と入力します。
図10.15 設定後の「シミュレーション」ウィンドウ
7.
[OK]をクリックします。
8.
「一変量の分布」スクリプトを実行します。
9.
Ctrlキーを押しながら、「切片」の赤い三角ボタンをクリックし、[表示オプション]>[要約統計量のカスタマイズ]を選択します。
10.
[ゼロの個数]を選択します。
11.
[OK]をクリックします。
12.
「攪拌速度」のレポートにスクロールします。
図10.16 シミュレーションによる攪拌速度の推定値のヒストグラム
「要約統計量」レポートによると、シミュレーションのうち103/300 = 34.3%で、「攪拌速度」の推定値がゼロになっていることがわかります。