「スクリーニング計画」プラットフォームの要因計画の「計画のリスト」には、計画のレゾリューションが含まれます。計画のレゾリューション(解像度)は、計画における完全交絡の度合いを示します。スクリーニング計画は、実験回数と計画のレゾリューションの間にトレードオフの関係があります。レゾリューションがRの一部実施要因計画は、R-1個の因子に対する完全実施要因計画の一部分となっています。よく利用される計画はレゾリューションがIII・IV・Vのもので、次のように定義されます。
レゾリューションIII
すべての主効果が、他の主効果とは交絡していない計画。
レゾリューションIV
すべての主効果が、他の主効果や2因子間交互作用とは交絡していない計画。
レゾリューションV
すべての主効果が他の主効果や2因子間交互作用とは交絡しておらず、かつ、すべての2因子間交互作用も他の2因子間交互作用とは交絡していない計画。ただし、いくつかの2因子間交互作用は他の3因子間交互作用とは完全交絡しています。
スクリーニング計画の「計画のリスト」に一覧される計画には、レゾリューションと、その計画で推定可能な効果が表示されます。レゾリューションには、3・4・5+・>6があります。
3 - 主効果のみ
主効果のみが推定可能なレゾリューションIII計画。
4 - 一部の2因子交互作用
主効果と一部の2因子間交互作用が推定可能なレゾリューションIV計画。2因子間交互作用同士は交絡しています。
5 - すべての2因子交互作用
主効果とすべての2因子間交互作用が推定可能なレゾリューションV計画。3因子間交互作用は2因子間交互作用と交絡しています。
5+ - すべての2因子交互作用
主効果とすべての2因子間交互作用が推定可能なレゾリューションV計画。一部の高次の交互作用は交絡しているものもありますが、それ以外は推定可能です。これは、完全実施要因計画ではありません。
>6 - 最大
完全実施要因計画。次数に関わらず、すべての効果で交絡関係が一切ありません。
最小逸脱(minimum aberration)の基準を満たした計画では、与えられたレゾリューションにおいて存在する完全交絡の個数が最小になっています。「最小逸脱の基準」とは、同じレゾリューションである複数の計画から、その最も低次元の完全交絡関係を表す関係式の個数が最小である計画を選択するという基準です。ここで、関係式に含まれるものをワード(word; 語)と呼びます。ワードについては、生成ルールを変更を参照してください。最小逸脱の基準を満たした計画に関する議論については、Fries and Hunter(1984)を参照してください。