このバージョンのヘルプはこれ以降更新されません。最新のヘルプは https://www.jmp.com/support/help/ja/15.2   からご覧いただけます。


N個の観測値を、以下のように表すとします。
X1X2、...、XN
H0: 中央値がmに等しい
Dj = Xj - m
2つの変数のそれぞれに、N個の観測値があるとします。
X1X2、..., XNおよびY1Y2、...、YN
H0:  Yの中央値が0である
Dj = Xj -Yj
以下において、差の順位(中間順位)をRjと記します。の符号付順位は次のように定義されます。
は、0と等しい観測値の個数。
R+は、正の符号付順位の合計。
の場合は、正確なp値が計算されます。
N > 20の場合は、以下のように、Studentのt分布に近似して計算されます。同順位のペアに対して、修正が行われることに注意してください。Iman(1974)およびLehmann and D’Abrera(2006)を参照してください。
帰無仮説のもとでは、Wの平均はゼロです。Wの分散は次式により計算されます。
Var(W)の計算式の最後の和は、同順位のペアに対する修正です。i > 0に対するdiは、符号付順位が0以外で、かつ、符号付順位が同じグループに属するデータの個数を示します (符号付順位に同順位がまったくなければ、すべてがdi = 1となるので、この項は0となります)。
次式で求められた統計量tが、自由度N - 1のt分布で近似されます。