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検出力とは、特定の大きさをもつ差が実際に存在する場合に、検定が有意となる確率です。「実験によって、実質的な差を検出できるかどうか」が検出力によって示されます。なお、[パラメータに対する検出力]オプションは、検出力の事後計算も行えます。
メモ: 差を検出するのに必要な標本サイズを、実験や調査を行う前に算出する作業は、 「検出力の事前計算」と呼ばれています。実験計画は「実験計画(DOE)」プラットフォームで行えますが、 検出力の事前計算には[実験計画(DOE)]>[標本サイズ/検出力]および[実験計画(DOE)]>[計画の評価]が役に立ちます。「モデルのあてはめ」を利用した検出力の事前計算の例については、第 “検出力の事前計算”を参照してください。
「LSV(最小有意値)0.05」列の値は、最小有意値(LSV; Least Significant Value)です。最小有意値は、現在のデータにおいて有意水準5%で検定が有意となるような、推定値の最小絶対値です。標本サイズ、誤差の平均平方、説明変数の構成が、現在のデータとまったく変わらない場合に、 有意水準5%の最小有意値よりも推定値の絶対値が大きいとき、p値が5%より小さくなり、検定は有意となります。(詳細は、第 “最小有意値(LSV)”を参照してください)。
「LSN(最小有意数)0.05」列の値は、最小有意数(LSN; Least Significant Number)です。最小有意数は、現在のデータにおいて有意水準5%で検定が有意となる標本サイズです。効果の大きさ、誤差の平均平方、説明変数の構成が、現在のデータとまったく変わらない場合に、 有意水準5%の最小有意数よりも標本サイズが大きいとき、p値が5%より小さくなり、検定は有意となります (詳細は、第 “最小有意数(LSN)”を参照してください)。
「調整済み検出力0.05」列の値は、調整済み検出力です。調整済み検出力は、検定が有意となる確率の推定値です。検出力の計算に必要なパラメータ値に、現在のデータから得られた推定値を代入して、検出力を計算します。このとき、非心度パラメータの値として、バイアスを調整したものを用います(Wright and O’Brien, 1988) (詳細は、第 “調整済み検出力と信頼区間”を参照してください)。