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[連続分布のあてはめ]または[離散分布のあてはめ]の各オプションを使用することにより、連続変数に特定の確率分布をあてはめることができます。
[連続分布のあてはめ]オプションでは、次のような連続分布が用意されています。
正規混合分布。正規分布を混合した分布です。多峰性の分布にも対応した柔軟な分布です。[二重正規混合][三重正規混合]、または[その他]オプションを選択すると、指定した数だけの分布を混合した正規混合分布があてはめられます。
[すべて]オプションは、現在のデータに適用可能なすべての分布をあてはめます。「分布の比較」レポートに、あてはめられた各分布の統計量が表示されます。チェックボックスで分布を選択することによって、その分布のレポート、およびヒストグラム上に描かれる密度曲線の表示/非表示を切り替えることができます。デフォルトでは、データに最も適合している分布のチェックボックスがオンになっています。
変数に負の値がある場合は、正の値のみを対象とする分布は除外されます。このコマンドの対象は連続分布のみです。すべての場合において、閾値パラメータがある分布(ベータ分布やJohnson Sb 分布など)は除外されます。
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[診断プロット]オプションを選択すると、分位点プロットまたは確率プロットが作成されます。あてはめた分布に応じて、作成されるプロットは次の4つの形式のいずれかになります。
X軸とY軸を入れ換えます。
正規分位点プロットではLillieforsの95%信頼限界、その他の分位点プロットではa = 0.01、b = 0.99のときの95%等精度信頼帯(95% equal precision band)を表示します(Meeker and Escobar 1998)。
[適合度]オプションを選択すると、あてはめた分布に対して、適合度検定が計算されます。ここでの適合度検定は、カイ2乗検定ではなく、経験分布関数(EDF; Empirical Distribution Function)に基づく検定です。経験分布関数に基づく検定は、カイ2乗検定よりも検出力が高く、ヒストグラムの中間点によって検定結果が変わらないという点でカイ2乗検定より優れています。
離散分布において標本サイズが30以下の場合は、2つの正確なKolmogorov片側検定を組み合わせて両側検定とした方法 (Conover 1972)が使われます。この両側検定は、ほぼ正確です。また、離散分布において標本サイズが30を超える場合は、Pearsonのカイ2乗検定が使われます。
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[仕様限界]オプションを選択すると、仕様限界と目標値を入力するためのウィンドウが開きます。指定した値を基に、一般化された工程能力指数が計算されます。正規分布では、中央値(平均値)から下側に3σ離れた位置は、0.135パーセント点です。また、上側に3s離れた位置は、99.865パーセント点です。一般化された工程能力指数は、あてはめた分布のこれらのパーセント点から計算されます。正規分布を仮定した標準の計算式では、該当するパーセント点から中央値までの距離は3σです。
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