「一変量の分布」レポートで各変数名の横にある赤い三角ボタンをクリックするとメニューが開きます。このメニューで用意されているオプションは、該当する変数にのみ適用されます。ここでは、カテゴリカル変数（名義尺度または順序尺度の変数）に適用されるオプションについて説明します。
表示オプション
以下のような、レポートの表示内容に関するオプションがあります。
度数
「度数」レポートの表示／非表示を切り替えます。「度数」レポートを参照してください。
横に並べる
ヒストグラムとレポートの表示方向を縦／横に切り替えます。
軸を左に
（［横に並べる］が選択されている場合のみ使用できます。）「度数」・「割合」・「密度」の各軸を右側から左側へ移動させます。
ヒストグラムオプション
カテゴリカル変数の［ヒストグラムオプション］を参照してください。
モザイク図
名義尺度または順序尺度の変数に対して、モザイク図の表示／非表示を切り替えます。モザイク図とは、長方形を縦に積み重ねた一種の棒グラフであり、長方形の面積がグループの度数に比例しています。
棒の表示順序
ヒストグラム・モザイク図・「度数」レポートにおいて、度数の大きい順または小さい順に棒を並べ替えます。新しい順序を列プロパティとして保存するには、［保存］>［値の順序］オプションを使用します。
割合の検定
仮説割合を検定するためのレポートを表示します。この検定の帰無仮説は、「応答の各水準における真の割合は、仮説割合と等しい」というものです。また、対立仮説は、「真の割合の少なくとも2つが、仮説割合と異なる」というものです。「割合の検定」レポートに表示されるオプションは、応答変数の水準数によって異なります。
2水準の変数の場合、両側カイ2乗検定と正確な片側二項検定のいずれかを選べます。どちらの検定でも、変数の一方または両方の水準に対して仮説割合を指定することができます。両方の水準に対して仮説割合を入力し、その和が1でない場合、1になるように値が調整されます。片側検定の場合、観測された割合の方が仮説割合より高いことを検定するか、観測された割合の方が仮説割合より低いことを検定するかを選べます。片側検定で、両方の仮説割合を指定した場合、応答の2つ目の水準に対して検定が行われます。2水準の割合の検定例を参照してください。
水準が3つ以上ある応答の場合は、複数の仮説割合を入力できます。応答の全水準に対して仮説割合を入力し、その和が1でない場合、1になるように値が調整されます。応答の一部の水準に対してのみ仮説割合を入力した場合、仮説割合の調整方法を2つの中から選びます。1つは、指定していない仮説割合を観測された値に固定して、指定した仮説割合を調整する方法です。もう1つは、指定した仮説割合を固定して、指定していない仮説割合を調整する方法です。3水準以上の割合の検定例を参照してください。
信頼区間
応答の各水準におけるスコア信頼区間（スコア法によって近似した信頼区間）を計算します。メニューで用意されている信頼水準から1つを選ぶか、［その他］を選択して数値で信頼水準を入力します。スコア信頼区間の統計的詳細を参照してください。
保存
カテゴリカル変数の［保存］オプションを参照してください。
削除
「一変量の分布」レポートから、変数とそのすべてのレポートが完全に削除されます。
ヒストグラム
ヒストグラムの表示／非表示を切り替えます。ヒストグラムを参照してください。
縦に表示
ヒストグラムの表示方向を縦／横に切り替えます。
標準誤差バー
ヒストグラムの水準ごとに標準誤差バーが描かれます。
棒の間を離す
ヒストグラムの棒を離して表示します。
ヒストグラムの色
ヒストグラムの棒の色を変更します。
度数軸
それぞれの棒に含まれている値の度数を表す軸が表示されます。
割合軸
それぞれの棒に含まれている値の割合を表す軸が表示されます。
密度軸
ヒストグラムの棒の長さを示す軸が追加されます。
度数と割合は、それぞれ次のように計算されます。
割合 =（棒の幅）× 密度
度数 =（棒の幅）× 密度 ×（合計度数）
パーセントの表示
ヒストグラムの各棒に、その棒の度数が全体に占める割合が表示されます。
メモ: 小数点以下の桁数を指定するには、ヒストグラムを右クリックし、［カスタマイズ］>［ヒストグラム］を選択してください。
度数の表示
ヒストグラムの各棒に、その棒の度数が表示されます。
水準番号
データテーブルの中に、「水準<列名>」という新しい列が作成されます。各データ行の水準番号は、ヒストグラム上でそのデータ行が属している棒の番号です。
値の順序
（このオプションは、［棒の表示順序］オプションと併用してお使いください。）データテーブルの列に、「値の順序」列プロパティを作成します。保存された「値の順序」列プロパティでは、現在、指定されている順序でデータが並びかえられています。
スクリプトをログに保存
現在のレポートを生成するためのスクリプトコマンドがログウィンドウに表示されます。［表示］>［ログ］を選択して、ログウィンドウを表示します。