JMPの特長

データアクセスとデータクレンジング

JMPでは、SAS、Microsoft Excel、HTMLといったファイルや、ODBC準拠のデータベース(Microsoft AccessやOracle)のデータを読み込むことができます。

また、データの並び替え、結合、抽出など、分析前に必要な加工を行なうことができます。

さまざまな統計解析

統計分析やグラフをメニューから選択すると、列選択のウィンドウが表示されます。JMPでは、300もの統計量に加えて、結果の解釈を容易にするヒント(ホバーヘルプ)が用意されています。

実験計画、時系列分析、ロジスティック分析、パーティションをはじめとする統計手法や、管理図、ヒストグラム、パレート図、工程能力分析グラフ、測定方法分析グラフなどのグラフが用意されています。

分析やグラフは、創薬における全フェーズをサポートしています。市場の予測、試験の結果に影響を与える因子の探索、また試験の結果の確認に、ぜひJMPを役立ててください。

データと連携したグラフ

JMPは、統計量、グラフそしてデータテーブルを1つのウィンドウで表示します。

グラフ上のデータ点をクリックすると、データテーブルで同じ点が選択されます。また、データテーブルで行を選択すると、対応するデータ点がグラフ上で選択されます。データの部分抽出や除外、データ点のマーカー追加なども可能です。
JMPでは外れ値の識別が可能なため、研究や製造過程における外れ値を探すことで、開発サイクルを短縮できます。

革新的で合理的なデータ探索

JMPは、オブジェクト志向に設計されているため、動的にリンクした多角的な視点をユーザーに与えます。新しい疑問がすぐに湧いてきて、より深い洞察がよ り早く行えるように、結果が表示されます。JMPは、分析結果を進歩的な方法で表示し、豊かなユーザーインターフェースを提供しています。ユーザーに負荷を与えることなく、新薬開発のための強力な環境を提供します。

状況に合わせた柔軟な実験計画

JMPのもつ「カスタム計画」の機能を用いれば、古典的な実験計画とは異なる、非常に柔軟な実験計画を作成することができます。

たとえば、組成が複雑な配合物に対しても、計画を作成することができます。さまざまな種類の因子と応答に対して、決められた実験回数のなかでの最適な実験 計画をJMPは求めます。連続量・カテゴリカル・配合・ブロック・共変量などの因子の種類のあらゆる組み合わせに対応しています。JMPでは、対話的に計画を変更することができます。

また、同様の実験を行なう際に、設定項目の再入力を避けるために、応答、因子そして制約の現在の設定を保存することもできます。

プログラミング機能 ~作業の記録・再実行・自動化・カスタマイズ

JMPスクリプト言語(JSL)を使えば、処理の標準化・自動化が可能となり、すべての部署が同じ処理を行えるようになります。

スクリプトを利用すると、JMPによる処理を、記録・再実行・プログラミング・自動化・カスタマイズすることができます。「現場」にJMPを導入してください。スクリプトにより、ユーザーの違いによる処理の相違をなくすことができ、一貫した結果を得ることができます。

JMPのヘビーユーザーが複数の分析をひな形としてスクリプトに保存すれば、経験が浅いユーザーでも、マウスだけで同じ分析を実行できます。このスクリプ トの機能を使えば、世界中の工場や製造ラインにおいて、一貫性を保つことができます。また、データの解析を中心とし、特殊な解析を必要とするゲノミクスやプロテオミクスにおいては、SASとシームレスに連携し、妥当性を提供し、そして、企業全体で一貫した新薬開発を行なうことをJMPスクリプト言語は可能にします。

結果の効率的な伝達

JMPの出力結果は、1つ1つの要素を分離して扱うことができ、また複数の要素をまとめて独自のプレゼンテーションを作成できます。

分かりやすいグラフを、簡単に作成することができます。グラフや結果を編集した後にJPEGやHTMLで保存すれば、Web上での表示や他のアプリケーションでの利用も可能です。さまざまなユーザーや部署に対して提示するために、結果をカスタマイズしてHTMLファイルとしてそれを保存するのも良いでしょう。JMPジャーナルを用いることにより、JMP上で対話的でライブな分析を行うプレゼンテーションを作成することもできます。また、結果は、 Microsoft Officeなどのアプリケーションに、コピー&ペーストすることができます。